北海道の温泉地をいくつか巡って、源泉かけ流し温泉を堪能しようと旅に出ました。
記念すべき第一湯目は~、
支笏湖の奥地にある、足元湧出の天然露天風呂が売りの丸駒温泉旅館に決定!
秘湯秘境の温泉らしいが、レンタカーで軽くいけるはず…
いざ支笏湖の秘湯丸駒温泉旅館へ
早朝に成田まで車を飛ばして、バタバタと格安航空ジェットスターに乗り込む。
目指すは北海道!
1時間30分ほどのフライトで新千歳空港に到着。
九州へいくより若干フライト時間が短い。
飛行機に乗ると気圧の関係か、どうも腹の具合が悪くなるので助かる。
手荷物を受け取り、ちんたらトイレへ行き態勢を整える。
予約しておいたバジェットレンタカーのカウンターに向かうと、すでに送迎車は出発した模様。
しまった!トイレは後回しにすれば良かった~( ゚Д゚)
仕方なく次の送迎車で営業所まで向かう。
レンタカーに乗り込み、最初の目的地である日本秘湯を守る会の宿、丸駒温泉旅館を目指す。
ここは足元湧出温泉の天然露天風呂が売りのようで目をつけてました。
この露天風呂、支笏湖の水位に合わせて深さが変化するため、最大で160cmの深さを記録したこともあるようだ。
これは見逃せない!
温泉チャンピオン郡司勇先生も絶賛の秘境温泉だ。
支笏湖の奥まったところにあり多少の距離があるが、車で行けるしなにが秘境かと思っていたのだが、
周回道路ができるまでは対岸の千歳側から船でしか来られなかった秘湯だった。
出展 『秘湯、珍湯、怪湯と行く!温泉チャンピオン6000湯の軌跡』
(著者:郡司勇 発行:角川書店)
なるほど~、昔は船でしか行けなかったか・・・納得です。
ちなみに足元湧出温泉とは、
源泉自体が湯舟であるというもので、これ以上新鮮なお湯はありえない。これはまさに奇跡的な湧出状況といえる。
湯量と湯温が絶妙なバランスを持っているため源泉に直接入浴できる、たいへん貴重な温泉である
出展 『秘湯、珍湯、怪湯と行く!温泉チャンピオン6000湯の軌跡』
(著者:郡司勇 発行:角川書店)
全国的にみても数が非常に少なく貴重な温泉。
私がこれまで入浴した足元湧出温泉は、
- 山形県蔵王温泉『川原湯共同湯』
- 栃木県奥塩原新湯温泉『むじなの湯』
- 群馬県法師温泉『長寿館』の法師乃湯
- 佐賀県古湯温泉『鶴霊泉』
- 熊本県地獄温泉『清風荘』すずめの湯
- 鹿児島県湯河内温泉『かじか荘』上の湯・下の湯
まだたった6か所である。
丸駒温泉旅館を追加すれば7か所になるが、全てをまわりきるのは一体いつになるやら。
さて、道道16号(支笏湖公園線)をひた走っていると、突然の集中豪雨に襲われる。
ワイパーを最強にしても前方がよく見えないくらいだ。
いやはや北海道に大歓迎されてますな~。
視界不良なので事故らないように慎重に運転。
さっきから気になっていたのだが、道路の上方に矢印↓の案内が続いている。
どうやら『矢羽根』(正式名称『固定式視線誘導柱』)というらしい。
「正式な名称は、『固定式視線誘導柱』。ただ、我々も普段は矢羽根と呼んでいます。矢印が国道の外側線を指し示しています。主に積雪の多い区間、吹雪の危険度が高い区間、カーブの多い区間などに設置。現在、国道に約10万本を設置しています。積雪や吹雪の時、路側の位置を示す役割があるのはもちろん、夏でも天候の悪い時、外灯が少ない道路でも、名前の通りドライバーの視線を誘導。1年を通して視線誘導施設として使われています」。
なるほど~う。
たしかに視線誘導されて安心感がある。
そんなことを考えていると、ようやく豪雨も落ち着いてきた。
道道16号(支笏湖公園線)から国道453号線(支笏湖通り)に入って暫く走ると、支笏湖の雄大な姿が目に飛び込んでくる。
おお~これが日本屈指のカルデラ湖か。
火山あるところに良い温泉あり。丸駒温泉が楽しみだ。
車を走らせていると、道路の端からルアーを投げ込んでいる釣り人発見!
いったい何が釣れるやら?
とりあえず車に突っ込まれないことを祈る。
そんな光景をよそにひたすら車を走らせ、支笏湖の光景も見飽きたころ再び山道へ入る。
T字路に突き当たると、案内板に丸駒温泉旅館は左方向の文字が見える。
ここまで来たら目的地まであと少しだ。
アクセルを踏み込んでラストスパート。
ようやく丸駒温泉旅館の駐車場に到着!
通常は新千歳空港から1時間ほどのところ、豪雨のせいで1時間20分位かかった。
日曜日のためか大盛況。
秘境感、秘湯感はもはや全くないですね~。
秘湯といえば日本秘湯を守る会。
秘湯の宿スタンプを集めていたが、すっかり忘れてしまい、期限切れで一泊無料宿泊を逃した口惜しさを思い出す。あと1つだったのに…
え~、脱線したので話を戻します。
案内係の方に誘導されて駐車する。
創業百年になる老舗旅館らしいが、旅館というよりもホテルのような外観だ。
自前のタオルを片手にフロントへ向かい料金を支払う。
階段を下りて1階へ。
通路を奥へ奥へと進み、浴室棟への渡り廊下を土足でずんずん進む。
ふと足元をみると板張りで土足で入っていいものかと違和感を感じる。
どうもおかしいと思って引き返すと、使われていない日帰り用出入り口にスリッパと貴重品ロッカーがある。
しまった!ここで履き替えるのか。
何も考えずに土足侵入して申し訳ございません。
気を取り直してスリッパに履き替え脱衣所へ。
大浴場へ入ると浴槽が3つ並んでいる。
お決まりのかけ湯をして、まずはど真ん中の浴槽に浸かる。
41℃くらいの気持ちがいい適温のお湯。
薄く緑がかったような色をしている。
塩化物泉のようだ。
大きなガラス窓からは支笏湖が望める。雲が若干かかって支笏湖以外はお目にかかれず。
早朝出発と運転の疲れ、塩化物泉のパワーで眠気が襲ってくる。
お次は右の壁際にある浴槽へ。
こちらは少々温度が高く、42℃~43℃くらいか。
適温でございますなーなどと思って、しばらく浸かっていたらもう汗が止まらない。
こりゃあ~ちょっと舐めていたかも。
非常に温まる温泉に気を良くして次は露天風呂へいく。
扉を押し開けて表へ出ようとした時、扉に右膝を扉に打ち付けてしまった。
己の不注意を呪い痛みを堪える。
早くも湯あたり状態だったのか?適温に油断して浸かり過ぎたか・・・
露天風呂コーナーへ出ると、直に雄大な支笏湖が見渡せて大変素晴らしい。
膝の痛みも忘れ湯舟にどっぷりと浸かって支笏湖を眺める。
満足したところで、お次は足元湧出の天然露天風呂へ向かう。
一度脱衣所まで戻り、薄暗い半地下の渡り廊下を通る。
むっ!くっさ~
生乾き臭といったらいいのか、何とも言えない臭いが漂ってる(´・ω・`)
大人数が濡れたまま行き来するから仕方ないか…
再び表へ出て階段を下っていくと、右手に支笏湖、左手には丸駒温泉旅館ご自慢の足元湧出天然露天風呂が見える。
ダイナミックな岩風呂である。
かけ湯をしてさっそく入浴。
足元には玉砂利が敷き詰められているようで、腹が隠れるくらいの深さである。
無色透明の湯でちょっとぬるい。
39℃くらいかも。
湖の水を調節して温度調整しているようで、日によって変わることもあるのだろう。
眼前の支笏湖を眺めながらゆったりと長めに浸かるのもまた楽しそうだ。
堪能したところで湯を上がり、内湯大浴場に戻り左端の浴槽へ浸かる。
塩化物泉を十二分に満喫して湯浴みを終了。
長時間浸かりっぱなしというわけでもないのに汗だらだら。
適温なお湯だったので油断してましたが、パンチの効いた大変良いお湯でした。
温泉に浸かった後は腹が減る。
ちょうど昼時だし飲食店など無さそうなので、フロント近くのレストランで食事をすることにした。
窓際の席に陣取りメニューをチェック。
軽く悩んでヒメマスバーガーに決定。
支笏湖のヒメマスを使っているようだ。
あんまり期待していなかったのだが大正解。
おすすめのヒメマスバーガーが大変美味でした~!
バンズに挟まれたタルタル的なソースと新鮮な支笏湖のヒメマスが絶妙にマッチしていて速攻で完食。
こいつは幸先がいいね。
風呂にも食事にも満足して旅館を出る。
旅館入口で記念写真を撮っていると、番頭さん的な雰囲気を醸し出すダンディーが親切にも写真撮影してくれました。
どうもありがとうございます。
今度は是非宿泊して思う存分味わってみたい。
満足度MAXで丸駒温泉旅館を後にしました。
※お客さん多数のため浴室の写真は撮れませんでした。
温chanの温泉漫画録!
この天然露天に入らずに丸駒を語れるか!というほどなのに、あっさり見過ごしそうになり焦りました・・・。
あぶないあぶない(^_^;)
天然露天には脱衣かごも用意されているので、渡り廊下は着衣のままでもOK。
あまり気にせずにタオルだけ巻いて向かったら、がっつり着衣の人とすれ違って若干恥ずかしかったです・・・
恥ずかしがり屋さんのあなたには着衣が吉!
ぬるめの天然露天では、女子達が立ち湯状態で絶賛・井戸端ミーティング中でした♪
ぷくぷくと足元から湧き出るお湯は、さらりと軽やか^^
丸駒温泉旅館の泉質
ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉(旧泉質名:含土類・石膏-食塩泉)
(中性低張性高温泉)
(旧泉質名:含土類・石膏-食塩泉)
丸駒温泉旅館へのアクセス
大人(中学生以上)1,000円
子供(小学生)500円
幼児(3歳以上)200円
幼児(3歳未満)無料